印刷物のカラフルな色は〇色で表現している!?【印刷豆知識シリーズ】
街で見かけるカラフルなチラシやポスター。
皆さんは何色で印刷されていると思いますか?少し考えてみましょう!

皆さん、分かりましたか?
正解は、なんとたった”4色”を掛け合わせて再現されているんです!
印刷物の色は4色だけで表現している!
皆さんの中には、お絵描きをするときの色鉛筆やクレヨンを思い浮かべて、数百色と答えた方もいらっしゃるかもしれませんね。
「4色だけでどうやって再現しているの!?」と驚かれるかもしれませんが、その原理を簡単に説明いたします。
印刷物は、主に青色(シアン)、ピンク色(マゼンタ)、黄色(イエロー)、黒色(ブラック)の4つを組み合わせて、カラフルな写真やイラストを再現しています。印刷業界では、CMYKと呼ばれています。

CMYKとは
主にポスター、雑誌、名刺など”印刷物”で色を表現するときに使われます。
Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key plate(キー・プレート、blackにあたる)の頭文字を取った名称で、このCMYK の4版を掛け合わせて印刷するときの色を作っていきます。
(絵具を混ぜて色を作るときを思い出すと分かりやすいかもしれません。)
「理屈は分かったけど、本当に再現できるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ここで、CMYKを組み合わせてフルカラーになる体験ができる、昭文堂オリジナルの小道具をご紹介します!
上から順に、カラー印刷された見本の紙と、それぞれ青色(シアン)、ピンク色(マゼンタ)、黄色(イエロー)、黒色(ブラック)の単色で印刷された透明シートがあります。

それを4枚全て重ねると・・・・、

なんと!カラー印刷された見本の紙と同じ、フルカラーの写真が浮かび上がりました!なんだかマジックみたいでおもしろいですよね。会社見学に来てくれた小学生や大学生には、実際にその場で試してもらっているのですが、みんな不思議そうにしています!
4色だけでどうやっていろんな色を出しているの?
ここで不思議なのは、この4色を使って肌の色や風景などの複雑な色味を、どうやって表現しているのかです。
肉眼では見えないのですが、実は印刷物をルーペを使って拡大してよーく見てみると、細かい点々が集まっていることが分かります。これを”網点(あみてん)”と言います。

点々の種類を見ると、先ほど紹介したCMYKの4色であることが分かるでしょうか?この点々の大きさや密度を変えることで、さまざまな色味・濃淡を表現しているんです。
絵具で青色と黄色を混ぜると緑色ができますよね。青色を多くすればより青緑色ができます。そういったことを細かい網点を掛け合わせて作っている、というイメージです。色の薄いパステルカラーなどは、白色のインキを混ぜているわけではなく点の密度で調整しているんです、不思議ですよね。

金色や白色を刷りたいときはどうしているの?
基本の4色で表現できない色は、特色として5色目に印刷する場合があります。
金色や銀色のように少しラメの入ったキラキラとした色や、黒い台紙に白色を印刷したいときなどは、その色単体のインキを追加しています。

おまけ:デジタルな画面はさらに少ない3色で表現している
今見ているスマートフォンやパソコンの画面の色は、なんと3色だけで表現されています!印刷よりさらに少ないですね…。
Webサイトやテレビ等の映像といったデジタル表示は、赤色(レッド)、緑色(グリーン)、青色(ブルー)の3色(光の三原色)を組み合わせています。

RGBとは
主にモニター、テレビ、スマートフォンなど”デジタル表示”で色を再現するときに使われる光の三原色のことです。
Red、Green、Blueの頭文字を取った名称で、この光の三原色を組み合わせて、色が生成されます。
(今この記事を見ているときのWebサイトの色は、RGBで作られています!)
小さい頃、テレビの画面に近づいて見てみたことはありますか?印刷の網点と少し異なりますが、こちらも赤や緑の細かいドットが見えるかと思います。虫眼鏡で見るとより分かりやすいかもしれません。(まぶしいので注意して見てくださいね)

まとめ
いかがでしたか?今回は印刷のお話に加えて、少しデジタルに関することにもふれて紹介しました。
ちなみに、デジタルの色味を表現するRGBは、印刷物の色味を表現するCMYKに比べて色域(しきいき)が広く、表現できる色がたくさんあります!逆に言うと、今画面に映っている色味を印刷物で表現するのには限界があります。
閲覧しているWebサイトをコピーして印刷すると、なんだか色味が変わってしまった、という経験はありませんか?これは色域の違いによるもので、特に蛍光色などは印刷するとくすんでしまうことがあります。
ぜひ身近な人に教えてみると「知らなかった!」とびっくりされるかもしれませんよ!
以上、印刷に関するちょっとした豆知識でした。